障害者としての就職

「退院後は戻っておいで」と前の会社から言われていましたが、病気の事を隠していたので悩んだ末に辞めました。再就職先を探そうと出向いたハローワークで「持病を面接の時に話したいのですが難しいですよね?」と聞いたところ、身体障害者手帳の有無を聞かれた後に専用窓口に案内されました。

初めて知ったのですが障害者専用の求人あったのです。とても驚いたと同時に、「もう隠すことないんだ」と少しホッとしたのを覚えています。それから、トントンと再就職先が決まりました。

障害者としての初めての就職。でも、現実は甘くありませんでした。私と同年代の手の不自由な人が働いていたのですが、「あの人都合の悪い時だけ手が痛くなるんだよね、リリィさんはそうならないでね」と、その人の事を悪く言う人がいました。

「痛いか痛くないかなんて本人にしかわからないのに、あまり環境よくなさそうだな・・・」と思いました。その予感は的中です。私を教育係の女性は、いつもイライラしている感じの人でした。

出勤後に机を掃除するのが日課の職場でしたが、雑巾を絞れない私はタオルを半分だけ濡らし残りの半分の乾いた面に水分を吸収させるという習慣があり、職場でもそのようにしていました。

ある日、そんな私に気付いた他の課の人が雑巾を変わりに絞ってくれました。私が席に戻ると、「絞れないなら最初からそう言えばいいのに、他の人に頼まないでくれる!」とかなりご立腹な彼女。なんだか面倒です。

給料明細が配られたある日、彼女は私の給料が気になるみたいで、「いくらもらってるの?」としつこく聞いてきます。

別に隠すことではないと思い給料明細を見せると、彼女の顔はみるみる赤くなって、「まだ入ったばかりなのにそんなにもらってるの?!リリィさんは特別待遇だね」と怒った口調で言われました。

その後ちょっとした口論になり、「そうゆう愚痴は人事に言えばいいじゃないですか?あなたみたいな人がいるから、体の不自由な人の働く場が少なくなるんですよ」と、ついに言っちゃっいました。

彼女は涙ぐみ事務所から出ていきました。その後人事から、「現場の人間の理解が足りなくて申し訳ありませんでした。職場を変えましょう」と言ってくれたのですが、私はもうコリゴリだと思いその会社を辞めました。